ハワイより愛をこめて | シネマ日記

人生はシネマのようなもの。ハワイはオアフ島在住の主婦が大好きな映画のことや日常について綴ります

銃社会アメリカ、ハワイの銃規制法はさらに強化されるのか?

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昨年米史上最悪の乱射事件と言われたフロリダの無差別殺人事件もまだ記憶に新しい先週末、ラスベガスでその記録を破るべく米史上最悪の乱射事件が発生しました。死者はこれまでで58名。普通だと思われていた人物が凶悪な事件を起こす社会、ほんとうに恐ろしいです。

 

アメリカは銃社会なのでこのような事件が起きやすいと言えばそうですが、銃規制保守派の意見からするとそれも一概には言えない(私はアンチ銃ですがどちらの意見も聞く耳は持っています)。なぜなら、爆破テロや殺傷、毒薬などでも大量殺人は可能なわけですから。

 

私の夫は銃規制保守派ですので(しつこいようですが私はアンチです)、我が家にも銃があります。銃保持に関しては一度だけ恐ろしいと思ったことがありました。夫が薬の副作用で突発的な鬱状態になったとき私に銃が閉まってあるセーフの鍵を渡したことがありました。自殺しないように私に鍵を持っていてほしいと言う。その時は鍵を預かりながら重い責任を感じたのを覚えています(自殺には他の方法もありますが)。

 

報道によると、今回の犯人は凶悪犯のプロファイルには当てはまらない人物。1ヶ月ほど前から彼の精神状態に変化があったという人もいれば、パートナーの女性はそれさえも気づいていなかったという謎が多い事件です。

 

犯行に使った銃は違法で入手しており、銃が簡単に手に入る社会は凶悪犯罪が起きやすい環境なのは確かです。かといって、銃社会のアメリカに今更銃規制というのはかなり難題だと思います。反対派も半数以上いるので。

 

米国では州ごとこに銃規制法が違っています。ハワイはその中でも銃保持に関して厳しい規制がかけられています。世界中から観光客が集まる場所としては当然ですよね? なので今日は、どんな感じなのかハワイの銃規制について書いてみます。

 

ハワイで銃を保持するのは簡単ではありません。まずライセンス取得。許可証を受領するまで約2週間から20日かかります。それに加え一挺の銃につき別の許可証も必要になります。小銃では約10日、ライフルのような猟銃では1年ほどかかります。それ以上に、クリミナルバックグランドチェック( 犯罪歴調査)も加わります。この調査で、過去に犯罪歴のある人、ストーカー歴や性的犯罪を犯した人、精神的疾患があると判断された人、過去に緊急もしくは強制的に精神病院にいれられた事のある人は銃保持を許可されません。

 

またそうでないことを証明するために申請する人は自分の全ての記録(メディカルも含め)へのアクセスを承認しなくてはならない。また、はじめての申請者はFBIへ指紋の提出も必要だそうです。

 

ハワイ州の銃保持者はFBIのリストに掲載され、もし米国内で事件を起こした場合には審査を受けるそうです。FBIの「Rap Back」システムというデータベースをもとに、ハワイ州在住の銃保持者が米国のどこかで逮捕された場合に警察に報告がいくというもの。犯罪を犯した銃保持者が銃を保持する権利があるかどうかを審査するためにハワイ郡の警察機関が使用するシステムです。

 

護身用で通常に携帯できる州もあるようですが、ハワイでは許可証がいります。それもハワイはかなりハードで、本当に身の危険が感じられる人のみに与えられます。ハワイでライセンスを保持する人物はごく少数だそうです。どういう人たちかというと、高位の軍将校や関係者、セキュリティオフィサー、退職後の警官など。

 

また、ハワイ在住者でない人がハワイへ銃を持ち込む場合は、現地に到着する72時間以内に写真と指紋を提出した書類申請が必要です。

 

ハワイは米本土に比べると幾分安全かもしれませんが、現実先月もワイキキで銃による殺人事件が起きているし。違法で銃を保持することも可能なので一概に安心とは言えないです。我が家にも銃はありますが私はいまだに慣れない。銃をみるとドキッとします。同じ凶器でもやっぱり包丁と同じレベルには考えられない(汗)。

 

今回のラスベガスの事件を受けてハワイの銃規制がさらに厳しくなるかに注目しようと思います。

 #銃規制 #銃社会 #ハワイ